俺の嫁と禁断の焼き芋

北海道在住の視覚障害者の嫁と俺の奮闘記

嫁の病気発覚 その2

昨日の続きです。

 

今の状況ですが

糖尿病については

血糖値コントロールもしっかりでき

週2回と決めている測定も65~80前後と

かなり安定していて

先生から寛解です 頑張りましたね」

太鼓判をいただきました。

 

 

脳梗塞・高血圧については、毎日の血圧測定も

↑ 110前後  ↓ 70前後 と安定。

斜視もなく、呂律も特に問題なし。

 

表面上はとてもいい数値で健常者と

何変わらぬ生活が送れるのですが・・・

 

この陰で最も恐れているサイレントキラー

潜んでいました。

 

自己紹介でも触れましたが

糖尿病の合併症である

「糖尿病性網膜症」です。

 

この病気は、自覚症状が出てきたころには

すでに手遅れで最悪失明までいくという

恐ろしい病気。ゆえにサイレントキラーと

呼ばれているらしいです。

 

発覚当時、それもかなりの重症で

 

お医者様から

「ここまでの症状は見たことない」

 

とまで言われ、おそらく失明するだろうと

診断をされました。

 

そのときはまだ、かなり視力もあったためか

本人は元より、俺自身もまだピンときていませんでした。

 

そこからレーザー治療を開始。

目に点眼麻酔はするものの、個人差はありますが

かなり痛みを感じる方もいるそうです。

嫁はかなり感じる方だったらしく

いつも嫌がっていました。

でも受けないという選択肢はないので

頑張って受けていましたが

 

ある日のレーザー治療で

不覚にも失神していました。

 

待合室で待っていた俺でしたが、急に

ストレッチャーで嫁が出てきたので

びっくりしました。

 

でもすぐ意識が回復しましたが念のため

心電図を測定することに。

 

嫁はいたって平然とし、しきりに恥ずかしいと

言って苦笑い。

それを見て俺も一安心しました。

 

そんなこんなで、レーザー治療を重ね

つぎの段階、いよいよ硝子体手術に。

 

ここでは手術できませんと言われ

某大学病院へ紹介状を書いてもらい、受診。

すぐ入院の手続きへ。

 

嫁も入院はもう慣れたもんで

帰宅後すぐ入院の準備開始。

 

数日後入院し

まずは症状の酷い右目の手術

とても難しく、長時間が予想されていたので

全身麻酔にて手術開始。

約3時間の手術とのことだったので

俺は病室で待っていました。

 

16時スタート。

 

 

終了時間の19時をまわっても終わらず

 

 

20時になっても終わらず・・・

 

 

21時になっても終わらず・・・

 

 

病棟の看護師さんも心配で

何回も俺の様子を見に来てくて声をかけてくれました。

 

ようやく21時半にもうすぐ終わるとの連絡。

結局、病室に戻ってきたのは22時近くでした。

 

全身麻酔の影響か、とにかく吐き気がひどく

まともにしゃべれない状況でした。

とても心配ではありましたが

完全看護なので、大丈夫ですよーと

看護師さんに言われ、一声かけて

予約していたホテルへ。

 

翌日、朝一番で病室へ向かったところ

まだ吐き気が酷くとてもかわいそうな状況でした。

全身麻酔は嫁には合わなかったらしく

副作用はそれはそれはひどい物でした。

3日間はこんな感じが続き大変だった記憶があります。

 

そんな状況にも関わらず

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常にうつ伏せをしなければいけないという地獄

嫁の場合重度だったため、目の中に一杯ガスを注入してる。

この場合、術後うつ伏せをやらなければいけないという

苦行そのもので、うつ伏せをやったほぼ全員が途中で挫折し

看護師さんに怒られるというものらしいです。

 

ですが、うちの嫁ときたらなんと最後まで

やり遂げちゃいました。

なんという精神力の強さなんだろうか・・・。

このときはほんと嫁の強さを思い知らされました。

 

術後すぐ

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なんか目をガードするための皿みたいなの

貼ってました。

思わず でかっ と言ってしまった俺(汗

 

こんな感じで時は流れ

3週間で退院。

 

大半の視力はなくなってしまったものの

なんとか暗闇は回避されました。

 

その後なんですが・・・

 

 

今回もまた時間オーバーとなりましたので

この続きはまた後日

 

それではまた